6チャンネル制御
●ラジコンヘリコプターの6チャンネル制御
ラジコンヘリコプターの姿勢制御の基本は、チャンネル1 エルロン、チャンネル2 エレベーター、チャンネル3 スロットル 、チャンネル4 ラダーの4つをスティックの操作で行うので、最低4チャンネルのコントロールが必要になります(各チャンネル割り当てはメーカーにより様々 *1)。
実際には、メインローターブレードのピッチや回転面を変化させると、空気抵抗が変化してローターの回転数も変化してしまうので、飛行中はメインローターの回転数を、ピッチの変化に対応させながら制御することが必要になります。
そのため、スロットルスティックの前後操作に、 チャンネル3(*1)のスロット(モーター・エンジンの回転数)制御と、チャンネル6(*1) ピッチ制御が割り当てられます。
さらに、チャンネル4 のラダーは、人間の操作の精度を補うために、ラジコンヘリコプターの機首方向(ヘディング)を常に前方に保持(ロック)する「ジャイロ」を経由して制御されています。
また、「ジャイロ」は、その「ジャイロ」のセンサー感度の切り替えのために、チャンネル5(*1) を使用しています。
たとえば、ヘディングロックのモードでは、ラジコンヘリコプターの機首方向をジャイロが自動的に補正してしまうので、機械的なズレがわからず、テールローターのピッチ設定などが正しく行えません。
そのために、機体の機械的な調整時にはジャイロによる補正を行わない「ノーマルモード」とし、飛行時には「ヘディングロック」の状態に切り替えたり、あるいは、ホバリング・オートローテーション・スリーディー演技には「ヘディングロック」、上空飛行には「ノーマルモード」にするといった具合です。
●ラジコンヘリコプターの4チャンネル制御
ラジコンヘリコプターは6チャンネルの制御を基本としていますが、価格を安く抑えるための簡易制御として、4チャンネル制御のラジコンヘリコプターも販売されています。
4チャンネル制御の場合、メインローターのピッチがあらかじめ固定されていて、チャンネル3(*1)のスロットルではモーターの回転数だけを制御して、ラジコンヘリコプターの上昇と下降を行います。
また、ラダーサーボはチャンネル4により「ジャイロ」を経由して接続されていますが、チャンネル5による「ジャイロ」の感度の切り替えは行わず、あらかじめ調整した感度に固定して操縦します。